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番外編4 えらい、えらい

Auteur: 栗衣栗広
last update Date de publication: 2026-08-07 19:38:39

 なんとか俺は深淵のオムライス(ダークマター)を完食したが、けっきょくフォンダンショコラ(備長炭っぽい)は食べることができなかった。

 硬すぎてフォークが通らないのでは、仕方がない。ケーキを手で食べるのもおかしいし。

 さすがの黒乃も失敗に気づいたらしく、しょんぼりとした顔をしているが、もはや俺にはフォローをする気力がなかった。

 その間、理子はドローンが運んできたご馳走バーガーとポテトを頬張っていた。届くのか、ここまで。そんなサービスがあるのか。というか、俺もそれ食べたい。

 そしてアンリの様子だが、彼女はまるで戦いにおもむく武士のように緊張していた。

「真央師匠……」

「アンリ……」

 正座をして、俺と向かい合うアンリ。

 自然と俺も背筋が伸びてしまう。

「ど、どうぞ……お口に合えばよいのですが……」

 うやうやしく、アンリは弁当を俺に差し出す。

 大丈夫なのだろうか。先ほどの黒乃の惨劇を考えると、少し心配になってしまうが。

 アンリの持ってきた弁当箱は、ごく一般的なメーカーのものだった。

 二段弁当だった黒乃に対し、こちらは一段。

 俺はおそるおそる、蓋を開けてみる。

「……お
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